FC2ブログ

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 |

5/13 

5/某日 "probatio diabolica"

風邪をひいた。
頭と鼻と喉が同時に痛い。かなりつらい。
鼻水を永遠にかむことができるし、今日は鳥の鳴き声が聞こえるなと思えば自分の呼吸音だった。

うう、何がいけなかったのだろうか。
日頃の不摂生がたたったというより、さぁ連休へ突入するぞという金曜日(花金)にとった行動がいけなかった気がする。
風呂あがりに半裸でエロサイトを周った。
いや僕だってばかじゃない。
髪も乾かさずにそんな事をしていれば具合が悪くなることくらい分かる。
すぐにやめるつもり、だった。
だけど、だけどGWに突入するというのもあって、どこも異様に充実していた。
笑いたければ笑えば良い。僕は半裸でエロサイトというダイダルウェィヴに飲み込まれた。
「おいおい、連休とはいえからだ持たねぇよ、ふひっ」とか言った。
ばかだ。まさか保存した動画がここまで1つも消化できていない事態になるとは夢にも思わずに、あの時の僕はご機嫌だった……。

今まで僕は『全裸じゃないとオナニーできない』とか言っている人に「冬場は大変だねー」「ある意味性交渉をリアルに再現してるよねー」とか言いながら心のどこかで彼らを馬鹿にしてきたけど、半裸でエロ動画を漁った結果風邪を引いてしまい、それらの活躍の場を奪ってしまった僕には彼らを馬鹿にする資格はなかった。
彼らはそうやって日々体を鍛えているのだ。
家族と住んでいる人は毎日がスリルの連続なのだ。
軋む階段。廊下ひたひた近付く足音。大丈夫かな大丈夫かな。もしドアが開けられちゃったら(無論、修験者である彼らは鍵になど頼らない)なんて言い訳をしよう。筋肉の付き具合を確かめてたんだよ!
そんなソルジャーである方々を馬鹿にしていたのだ。おお、なんと愚かなのであろうか!
この場を借りて全国の全裸でないとヌけない方々へ謝罪したい。
僕もあなた達のように(風邪に)強い男になりたい。

なんにせよ、大型連休中だというのにどこへも行けない。

……いや、風邪のせいにするのはよそう。
風邪をひいていようがいまいが外へ出る予定などなかった。
Youtubeでひたすらアニメを観ていただろう。
グレンラガンとダーカーザンブラックと鬼太郎を観ていだろう。
Stage6で時かけも観るはずだった……。
混濁した意識の中ごほごほ咳き込んで寝てなどいたくなかった。
丸まったティッシュに囲まれたくは無かった。
例え他の人と比べて活動的でなくとも、僕には僕なりに大型連休を楽しみにしていた。
パソコンの電源を入れると、好きな時にあれだけ卑屈な悪意を撒き散らせたこの掃溜めすら僕を嘲笑った。

トラックバックテーマ:
ゴールデンウィーク後半へ突入!前半はどこへ行きましたか?


まわりは充実しているようだった。
サークル、バイト、研究室、彼女と家でまったり(と性交渉って何がまったりなの?ねぇ誰か教えてよまったりな性交渉ってどんなプレイするのかさァ)……。

ぶつぶつげほごほ言いながら郵便物を確認すると、1枚の葉書がひらひらと落ちた。



な、なんだろな、これは。
お、女? 同窓会の連絡すらこない僕に連絡する女がいるのかな?

そういえば友人の友人(友人の友人ほど存在の怪しげなものはなく、俺クラスになると本当にともだちがいるのかどうかも怪しいとかいう考えを必死で否定しながら)が詐欺集団に引っかかりかけたという話を最近聞いた。
どうも20台前半あたりのばかな若者を狙って葉書を送りつけている業者があると……。
怖いなぁ。世の中怖いなぁ。ホント、いつだって気が抜けないよなぁ。
それにしてもどこから住所が漏れるのだろう。
大学? エロ漫画屋の会員カード? それともエロビデオ屋? 有料アダルトサイト?

葉書の上部には『連絡が取れなかったのでハガキを出しました!』という赤文字のゴム印スタンプが押してあった。

……もしかしたらこれ同窓会の連絡とかじゃないかなぁ。

いやいや、僕としたことが何を世迷言を。そんなわけないだろう。
大体メールアドレス補完計画(同窓会やるんだけど○○のアド知らない?というメールが飛び交う現象のこと)で限りなく最後に補完されるかされないかの僕が……。

僕が……。

だけど、この番号に電話をかけたらワタナベさん(仮名)が出るのだろうか。
ワタナベ……やはりどこかで聞き覚えがあるような気がした。
もしかしたら、もしかしたら彼女が幼馴染だったっておかしくないじゃないか。
しかも僕の事が好きだったりする幼馴染。長年夢見てきた。
誰が、僕に心を寄せてる可愛い幼馴染がいないなんて言えるものか。

もうそうとしか思えない。この幼馴染は俺に惚れている。風で飛ばされて木に引っかかった帽子を取ってあげたようなエピソードで。間違いない。何とか俺と連絡を取ろうとしたんだ。きっと探偵とか使ったんだ。それとももしかして表向きに連絡を取れない理由が?もしや何らかの組織に追われているのか?なんてこった!俺がエロ動画を集めている間にも彼女は……っ!辛かったろうな。心細かったろうな。だけどもう大丈夫。この世界で僕だけは君の存在に気がついたから。君がどこにいようときっと見つけてあげるからね!

葉書の裏側にはそれが大量生産されたような跡(まるで何枚もまとめて重ねられて朱肉がにじんでいるかのような)があったような気がしないでもないけど気のせいだと思うし。
もしかしたら血とかかもしんないし。それが何を意味しているかは分からないけど……ハッもしかしたら悪人に危害を!嘘だろ!まさかまさか囚われているのかしら!
それで助けを求めて!最後の力を振り絞って投函したのか……っ!ちくしょう!悪人め!よくも俺の幼馴染を!大丈夫!どこにいたってきっと君を見つけてあげるからね!

久し振りに僕と逢った彼女は、僕を溶かしてしまいそうな笑顔を向けて、何をねだるのだろう。
まるで恋人同士のようなストロベリィな会話? それとも、オトナのくちづけ? 入団? 壷? 英会話の教材?


気付けば僕は、自然に葉書の番号をダイヤルしていた。
君と二人でこのゲロ吐きそうなクダらない大型連休に意味を、色を、魂を吹き込むんだ。
君がそう、そばで声を聞かせてくれるだけでいいんだ。
ブツッ。
繋がった、あぁ、あぁ、さぁ声を聴かせて……。
まるでメイプルシロップが弾けるかのような、その声を僕に、僕に聞かせておくれ……。


電話から流れた声は、それは、どう考えても女性の声ではなかった。


僕の大型連休は、今まさに終わろうとしていた。げほげほ。
[ 2007/05/13 03:00 ] 日記 | CM(0)
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。