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4/14 

僕は、火曜日は満員電車でうちに帰るんだ。
他の日は、わりにすいていて座れたりして、そりゃあ座り心地はそんなに良かあないけどさ、かばんから本を出して読んだり、音楽を聴きながら窓の外をすっ飛んでく看板を読んでみたり、結構に心地良い時間を過ごすんだけどさ。
普通の人で満員電車が好きなんて人はあまりいないだろうけど、やっぱり僕も満員電車は嫌いだな。まあ朝なんかいつも満員なんだけど、午後の満員電車のが嫌だな。ホントに気が滅入ることばっかり起きてまいっちまうんだよ。
僕は座れないときは、大体、ドアの左右のさ、ちょっとした手すりがある場所、あすこに行くんだ。女子高生なんかがそこに追いやられて変なことをされないようにっていう正義感からだぜ。
でも満員のときには、もちろん誰か、先客がいるんだな。その日あすこには、あんまり背の高くない中年のおっちゃんが、壁の方を向いて立っていたんだ。
おっちゃんは携帯電話を弄っていて、操作に使っていない右手の方を被せて、画面を隠してたんだな。
別に、人が携帯電話で何をしているか見るなんて、下衆な事はしたかなかったんだけど、何しろ人が多いもんで、おっちゃんの方を見たまま、すし詰めになっちまった。そりゃあ興味が無かったって言えば嘘になるがね。
おっちゃんは隠してるつもりだったんだろうけど、僕んとこからは画面が見えたんだな。
ジュリアとかサユとか、そういう名前がずらっと並んだWebページを見てたんだな、おっちゃんはさ。配色が全体的にピンク系統なんだ。すぐにピンと来たね。
僕だってうちに帰りゃあ、パソコンの前で同じような事をしてんだけどさ、120×140ピクセルくらいの、画質も良くないちゃちな画像を見てるもんで、僕はどうにも気が滅入っちまった。おっちゃんを馬鹿にしてるわけじゃない、でもとても憂鬱な気分になっちまった。ここ数年の話じゃないけどさ、携帯電話の発展もよりけりだと思ったな。真剣な話だぜ。
僕は刑法とか軽犯罪法なんかには明るかないけどさ、僕が女の子だったら痴漢にされちまうかもしれないんじゃないかなんて思ったな。
痴漢っていやぁ、僕の高校時代の友人、凄いイカした野郎なんだけどさ、痴漢されちまった奴のことを思い出すんだな。これは中々笑える話なんだぜ。
そんな事を思い出してたらまた気が滅入っちまった。あんなに仲が良かった友人とも高校が終わって2年とちょっとも経ちゃあ、付き合いなんてほとんどなくなっちまうのさ。大学生になる時期がずれちまったのがいけなかったのかもしれないけど、疎遠になっちまうのに理由はいらないか。
おっちゃんはしばらくした後、携帯電話を閉じたんだ。
そして前触れなく、突然、いきなりこちらにくるりと向きやがったんだ。
これは全く予想外だったな。予想外といやあメジャーリーグの方では岩村が凄く頑張ってるけど、そんなレヴェルじゃなかったな。
普通は満員電車のとき、壁が近くにあるなら壁の方を向いてじっとしてると思う、少なくとも僕はそうだよ。
きっと戦車の旋回砲塔が自分の方を向いた時なんか、こんな感じになるんだろうと思った。まったくぞっとしたな。
なにしろ「さっきのいま」なもんだから、性的興奮が収まってるとは思えなかったんだよな。
方向を何とか変えようとしたんだけど、間のわりぃことに、ちょうど駅に着きゃあがって、お出口は右側と来たもんだ。まだ説明してなかったけど、僕とおっちゃんは左側のドアの方にいたんだな。
誰も降りないかわりに人がどっと入ってきやがって、僕は背中側から押されて、おっちゃんと完全にランデブーしちゃったんだな。
僕は必死で考えたな、今左の太ももに当たってるのは、かさなんだってね。でもその日は雨は降ってなかったし、降る予定も無かったんだよな。
下手に振動を与えちゃまずいかなんて、ニトログリセリンを扱ってる気分だった。
必死こいて、その場から無理やりにすり抜けたんだけど、その10秒くらいの間が、まるで10万年くらいに感じたな。
[ 2007/04/14 05:50 ] 日記 | CM(2)
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[ 2007/04/14 10:34 ] - [ 編集 ]
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遠まわしな病院に行けというメッセージ?
[ 2007/04/18 23:10 ] VINLGQBk [ 編集 ]
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